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リーフレットミュージアム

2014年6月 ふるさとだより 「青梅」

青梅
 6月は梅雨時である。子供の頃から、梅雨が明けるまでは青梅を食べてはいけないと言われていた。柔らかい種の中には毒があり、食べるとお腹を壊して死ぬこともあると脅された。臆病者の私は青梅を食べたことが無い。弟は梅雨明け前から何食わぬ顔で食べては叱られると、種は固くなっていたから大丈夫だと言い訳をした。梅雨が明けると青梅は木から落とされ漬け込んで梅干になった。三日三晩の土用干である。鶯鳴かせたこともある梅干はいつもお弁当の真ん中に大きな顔をして入っていた。考えただけで口の中が酸っぱくなる話。
作家紹介
宇留野 信章(うるの のぶあき)
茨城大学教育学部 中学校教員養成課程 美術科卒業。茨城県立太田第一高等学校、茨城県立水戸商業高等学校、茨城県立山方商業高等学校、茨城県立佐和高等学校、茨城県立水戸第二高等学校にて芸術科美術担当として勤務。水戸市展、茨城県展、一陽展に出品。1992年 第38回一陽展 奨励賞受賞。1993年 第39回一陽展 奨励賞受賞。2012年 第58回一陽展 会員賞受賞。現在、茨城県美術展覧会及び一陽会会員。
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